SSブログ

2020/04/18 先進医療

私的に最近ショックだったニュース。

2020年4月より、白内障の水晶体再建術に使用する「多焦点眼内レンズ」が、先進医療の対象から外れました。

あー、目がいたって健康な人や、若い方にはなんのことやらですね。

白内障って言うのは、水晶体が白く濁って、物が見えにくくなる病気です。
水晶体は、目のピント調整をする、レンズのような働きをする部分。

白内障になった場合、水晶体を回復させる方法はないので、白く濁った部分を取り除き、代わりに人工のレンズを入れる治療が一般的に行われています。
この人工のレンズのことを、眼内レンズといいます。

人工レンズによって白内障の濁りがなくなり、よく見えるようになってめでたしめでたしなんですが、ここで一つ問題が。

もとの水晶体は、筋肉でレンズの厚みを変えることによって、ピント調整ができていたのですが、眼内レンズは筋肉と繋がらないので、ピント調整ができません。

ピント調整ができないって、どう見えるのってなるわけですが、どこか一か所だけ、ピントが合うように調整されたレンズを入れるので、その距離にあるものだけよく見える、という状態になります。

今までの眼内レンズは、このピントが合う距離を1つしか設定できなかったので、その人の生活や仕事に合わせて、レンズを選ぶ必要がありました。
レンズで見えない距離の物を見るときは、メガネでまたピントを調整する必要があります。
あれですね、老眼みたいな感じかしら。遠くのものは見えるけど、手元を見るときは老眼鏡が必要、みたいな感じ。

で、多焦点眼内レンズです。
名前の通り、焦点が、多、です。
ピントが合う距離が2か所、または3か所設定できるレンズです。

3か所のレンズはわりと最近でてきたみたいなので、よく使われるのは2か所の方だと思います。私の知り合いも、2か所のレンズを入れてました。

2か所だと、例えば、車を運転するの良い設定と、パソコンを操作するのに良い設定をしたとすると、生活のほとんどのでメガネが必要なくなります。
私の知り合いも、眼内レンズにしてから遠くも近くもよく見えるようになって、コンタクトも要らなくなって便利そうです・・・。

そんな便利なものがあるなら、白内障になったら多焦点レンズでってなるところなんですが、多焦点レンズは保険適用外なんです。保険適用なのは単焦点レンズ。

そう、多焦点レンズは高いのです。

片眼300,000円くらい。

で、先進医療。

医療保険のオプションで先進医療特約と言うのがあって、先進医療による治療を受けた場合、給付が受けられるしくみです。

今までは、多焦点レンズによる白内障治療は、先進医療になっていたので、医療保険から給付を受けられてたのですが、それが無くなってしまいました。

もう、残念でしかたありません。

白内障って、まぁ老化現象ですから、けっこうな人がなるわけです。
私もその時が来たら、多焦点レンズを入れて、メガネ・コンタクトと決別できると期待していたのですが、数年前に先進医療特約を付けたのに、ここへ来てまさかの取り消しです。
両眼で600,000円はちょっと自己負担では・・・。
いちおう手術だから、たぶん手術に対しての医療保険からの給付はあるだろうけど。
あとは、医療費控除を受けられるくらいか。

きっと、だれもそんなことを望んではいないのに、こういうことが決まってしまうのは、いったいどうゆう思考回路になっているのか、理解に苦しみます。

先進医療うんぬんは厚生労働省が決めてるみたいなんですが、医療保険の先進医療での給付をするのは保険会社。
国の懐には全く関係がないのに、外しちゃうのはなぜ?

あれですかね、団塊の世代が高齢化して、白内障手術も件数がどんどん増えていく。先進医療だった頃は、かなりの割合で多焦点眼内レンズが選択されていたそうです。
そうなると、医療保険からの給付がどんどん増える。
私の医療保険だと、先進医療特約は、月約100円くらい。
白内障は、症状の進み具合があって、少し濁ってきたくらいの段階では、即手術とはならいので、極端なはなし、その段階で医療保険と先進医療特約に入れば、その後給付を受けられると思われます。

なんで、きっと保険会社の人とどっかの政治家が仲良しだったのかなと・・・。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。