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2024/01/25 インボイスはじまりましたね

ずいぶんと旬を逃した話題ですが、「インボイス」について、私が思うことをひとつ書いておこうかと。

まずひとつ、インボイス肯定派の人が良く言う事に「今までネコババしてたんだから、納税するのがあたりまえ」ってのがあるんですが、そもそも、売価で消費税分をもらえていない人が、一定数いるのですが。
その辺の人たちが、「インボイス対応になったので、今後1割増しになります」ってのが簡単にできると思ってらっしゃるのかしら。
そもそも、免税事業者であっても、仕入れや費用には消費税を払っているわけだから、そんなに着服しているわけでもないかと。

よく話題にあがる内容は置いておいて、私的に気になる点をいくつか。

・明細毎に消費税を計算できなくなった

少しばかり前に、セブンイレブンである商品を1つ買うと100円なんだけど、3つ買うと301円になる、みたいなことが話題になったとおもいますが、コレです。
明細毎に消費税を計算して、端数を捨てて合計を出していたのを、本体価格の合計に対して消費税を計算するようになったので、こういうことが起きるようになりました。

なんで消費者に不利な計算方法に変えたのかと言えば、これがインボイスのルールだから。

消費税の申告のルールとしては、税額は合計に税率をかけて一括で出してもよいし、1商品ごとに計算して積み上げても、どちらでもよいとなっていました。(と、思う)
そうなると、1商品ごとに計算して端数を捨てる方法が、一番安価になるので、そうしている業者が多かったのですが、インボイスのついでに、ここのルールを変えてきました。

これにより、今まで捨てられていた消費税を、かき集めて徴収できるようになりました。これは、微妙な額ではありますが、消費税が増税された(払う額が増えた)ことになります。

これって、事業者だけの問題ではなく、先のセブンイレブンの例のように、一般消費者も今までより多く消費税を支払うようになります。
一回の買い物で、数円から十数円程度でしょうか。
ちりも積もればなんですが、これを話題にしてるの見たことないのですが、みなさん心が広いですね。

・明細が必須になった

これは一般消費者は完全に関係ないです。
帳簿を付けてる事業者で、インボイス対応した場合の条件です。

消費税を納める際、売上の消費税額から、仕入れや費用で支払った消費税を引いた額を納めるのですが、今までは領収書があればよかったのですが、インボイスの場合、領収書の内容に条件が付きます。

明細が、必ず必要になりました。

インボイスになる前は、「領収書ください」って言うと、横長で数字が大きく印刷された紙を渡されていたのですが、インボイスになってからは、それの後に明細が付いてくるようになりました。
これがインボイス対応。

何が問題かと言えば、明細が残るので、ごまかしが効かなくなること。うふ。

今までは、「宛名」「金額」「但し書き」くらいの内容だったので、領収書だけでは細かい内容はよくわからなかったと思います。
例えば、ホームセンターで、プリンタ用紙やノート・ペン・封筒・ファイルなんかを買って、ついでに喉が渇いたからペットボトルの飲み物も1本一緒に買って、領収書をもらって、但し書きに事務用品って書いといたら、おそらく税務調査がはいったら経費として認められないだろう飲み物が含まれていたなんてことは、まったくわからないわけです。

インボイスでこの辺のグレーな所が明確化されて、経費について厳格になるなぁと感じました。
接待交際費でお店の飲食だと、飲み物から料理まで、全部明細が残るわけで。
その辺のことについて、世の企業の経理の人たちは、どういうふうに思っているのか気になります。
お高いお店の明細は、どんな内容になっているのかしら・・・。

ついでに不満を言うと、お金の使い方が不明瞭な政治家が、こういういじめをしてくることが腹立たしいです。

私はとりあえずインボイス対応しなかったので、明細は切って捨ててます。うふ。

・*・*・*・*・*・*・*・*・*・

インボイス対応、私はまだ登録せずに様子見をしています。
登録しないと取引先が消費税の仕入れ控除ができなくなるので、最初はすべきかなと思ったりもしましたが、今はいろいろ考えて様子見です。

まず、仕入れ控除については、しばらくの間は経過措置があって、まるまる控除できないわけではないらしい。

つぎに、そもそも、今までの値段は、税込だったのか、という点。
いやー、消費税はもらってなかったんですよー、ということにする。
8%→10%で、金額増えなかったから、そういう事でしょ、ということで・・・。
(先方からなんか言われてるわけではないですが、自分が納得するために)

インボイス登録すると、それは免税事業者から、納税事業者になるということで、そうなると、もう免税事業者に戻れないらしいので、慎重に判断したいと思ってます。


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